Q&A
狂犬病ってどんな病気?
狂犬病はとても恐ろしい病気です!
狂犬病は有効な治療法がなく、いったん発症すると人もワンちゃんも悲惨な神経症状を示してほぼ100%死亡する極めて危険なウイルス性の人獣共通感染症です。
世界では150以上の国と地域で発生しており、アジア・アフリカ地域を中心に毎年約6万人が死亡しています。
日本でも1940年代までは多くの犬が狂犬病にかかり、犬にかまれた人も狂犬病で死亡していました。
このため1950年に狂犬病予防法が制定され、同法に基づいて犬の登録義務、毎年の狂犬病予防接種義務および野犬の捕獲等の対策が徹底された結果、国内発生が抑えられるようになりました。

狂犬病にかかっている犬
狂犬病なんて今はかからないのでは?
そんなことはありません!
狂犬病は現在日本やイギリスなど数ヶ国を除いて全世界で発症しています。
日本では狂犬病ワクチン接種が法律により義務付けられ、対策が徹底されたおかげで1957年に清浄化することができました。しかし現在、接種率が年々減少傾向にあります。 実はこれはとっても危険なことです!
近年、狂犬病ウイルスが国内に侵入する危険性が指摘されています。 ワクチン接種をしっかり行っていれば、万一狂犬病ウイルスが侵入してきても発症を未然に防ぐことができますが、このまま接種率が減少していけば国内で狂犬病が発生した場合、社会は極めて危険な状態に陥ります。

年度別犬登録及び接種頭数の推移
狂犬病は愛犬だけでなく飼い主様ご自身、さらにはご家族や周りの方にも危険が及ぶので、狂犬病のワクチン接種は毎年行いましょう!
狂犬病のワクチン接種はいつすればいいの?
【1】生まれて初めての注射……生後90日を過ぎた日から30日以内
【2】翌年度以降の注射…………毎年4月1日から6月30日の間
すでに登録されている方は区市町村よりハガキが届くのでチェックしてください!
動物病院で接種した時は病院で渡される注射済証を区市町村窓口に持参し、「注射済票」の交付を受けましょう。注射済票は鑑札とともに必ず首輪などにつけてください。