Q&A
混合ワクチンは何種類あるの?
当院で取り扱っている混合ワクチンは、6種混合ワクチンと8種混合ワクチンの2種類です。
どんな病気を予防するの?
01. 犬ジステンパーウイルス感染症
元気・食欲低下、発熱、鼻汁・咳・呼吸異常などの呼吸器症状や、下痢・嘔吐などの消化器症状、発作・顔面のケイレンなどの神経症状がみられる。
根本的な治療法はなく、仔犬では重篤な症状と経過がみられ死亡することが多い。
02. 犬パルボウイルス感染症
急性的な嘔吐、血混じりの下痢、元気消失、発熱がみられる。若齢犬の場合、死亡率が非常に高い。
03. 犬伝染性肝炎
・甚急性型(発熱、元気消失、嘔吐、下痢などがみられ、突然死する場合がある)
・急性型(上記に肝腫大、腹痛などが加わる)
・軽症型(症状をあまり示さない)
※回復期に目が青白く濁る場合もある(いわるゆブルーアイ)。
04. 犬アデノウイルス2型感染症
犬伝染性気管支炎(ケンネルコフ)の一因で、軽症例では咳のみだが、重症化すると膿性鼻汁や眼脂を伴い、発熱・元気消失・食欲不振をきたす。
05. 犬パラインフルエンザウイルス感染症
犬伝染性気管支炎(ケンネルコフ)の主因と考えられ、発熱・元気消失・鼻汁や咳が出る。
06. 犬コロナウイルス感染症
軽度な胃腸炎を引き起こし、食欲不振・嘔吐・下痢・脱水がみられる。一般的に死亡率は低いが、他の感染症と併発すると致死的な転機をたどる。
07,08. レプトスピラ感染症
原因はレプトスピラ菌という細菌で、いくつかの型が存在する。出血を伴う黄疸や腎機能障害、肝機能障害がみられることもあれば、不顕性感染していて無症状のこともある。
感染動物では尿中へ菌が排出されるため、人への感染源になりうる。(人獣共通感染症)
6種混合ワクチンと8種混合ワクチンの違いは?
●6種混合ワクチン
上記1~6の病気を予防するワクチンが含まれています。
●8種混合ワクチン
6種混合ワクチンにレプトスピラ2種類を予防するワクチンを加えたものです。
どっちのワクチンを接種すればいいの?
「お出かけは近所の散歩だけ」という子は、6種混合ワクチンで十分でしょう。
レプトスピラ感染症は主に山の野ネズミや感染犬などから感染します。 ドッグランや山・川などに一緒に行ったりするような子は、8種混合ワクチンを接種しておいた方がいいでしょう。